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2018.08.30 イベント報告 

【取材レポート】アイパル・JICA高校生カレッジ2018夏

イベント名:
アイパル・JICA高校生カレッジ2018 夏(第2回)
「留学生と一緒にチャレンジ☆避難所体験&ワークショップ」
 
日時:
平成30年8月17日(金)10:00~16:30
 
場所:
アイパル香川
(香川県高松市番町一丁目 11‐63)
 
主催:
(公財)香川県国際交流協会・(独)国際協力機構四国センター(JICA四国)
 
協力:
四国地方ESD活動支援センター・丸亀市川西地区自主防災会
 
参加者:
香川県内の高校生28名
 
ゲスト:在県外国人(留学生11名、国際交流員2名、専門学生2名)15 名
 
内容:
アイパル・JICA高校生カレッジは、高校生を対象として毎年実施されている国際理解プログラムです。今年度2回目の本講座では、災害をテーマに、午前中に避難所体験、午後に2つのワークショップが行われました。 
 
◆避難所体験
まず、県内で起こりうる災害や災害時の対応、避難所についての説明がありました。地図を用いて、それぞれの最寄りの避難所を確認した後は、グループに分かれて3か所の避難所体験ブースを回ります。
 
<ブース活動1>
~パーテーションづくり~
実際に避難所で使われている段ボール製のパーテーション、ベッド、トイレ作りを行います。パーテーションで区切る部屋には大きさの違いがあり、妊婦さんなど配慮の必要な人が優先的に入れる場所を作ること、上から覗ける高さにしておくことで体調の悪い人を発見しやすいことなどを学びます。文化や習慣が違っても、その違いを相互に理解しながら避難所でどう快適に過ごすか、話しあいながら、みんなで協力して作業を進めていました。

<ブース活動2>
~炊き出し・担架体験~
薪で火を起こし、およそ100人分のご飯を炊き、カレーを調理します。
さまざまな国籍の外国人ゲストが参加していたことから、動物性原材料不使用のカレールーと、ハラールチキンを使い、宗教上の理由で食事制限がある方でも食べることができるよう配慮されていました。

担架体験では、緊急時に毛布と竹棒を使って担架を作る方法や道具を使わずに救護者を搬送する方法を教わります。
担架を持ちあげる時には、外国人参加者の出身国の言語で掛け声をかけるなど、言葉の違いを楽しんでいました。

<ブース活動3>
~水消火器体験~
水消火器を使って、消火器の取り扱い方を学びます。

◆ワークショップ1「避難所での生活について考えよう」
講師:山﨑 水紀夫 氏(NPO高知市民会議理事)
災害発生から72時間(3日)を超えると生存率が急激に下がると言われており、この間、命を守るための行動をとることが重要で、その中心となるのは、同じ地域に住む人々や自主防災組織だと言う話がありました。
災害時に特別な配慮が必要な人として
(1)移動が難しい人(高齢者、身体障がい者)
(2)環境の変化に慣れるのが難しい人(知的障がい者、精神疾患患者)
(3)情報を得るのが難しい人(視覚障がい者、聴覚障がい者、外国人)
の3つが挙げられていました。
災害時に外国の方の命を守るためには、日頃から同じ地域に住む住人として日本人と外国人が面識を持っておくこと、外国人だからこそ起こりうる問題について日本人が知っておくこと、また、外国人が日本独特の習慣等を知っておくことが重要です。そこで、インタビューシートを使い、高校生は外国人ゲストのみなさんに宗教上の制約等で食べられないものがあるか、不安に思うのはどんなことか、相談できる人はいるかなどをインタビューし、外国人ゲストのみなさんが日頃から感じている母国とのギャップなどを共有しました。

◆ワークショップ2「やさしい日本語に挑戦しよう」
災害時、情報を得るのが難しい外国人が正しい情報を迅速に得ることができるよう、避難所での掲示を想定し、分かりやすい日本語を使ってポスターを作成するワークショップを行います。
 
皆さん、下記画像の言葉の意味が分かりますか?

タイ語で、(1)出口 (2)立ち入り禁止 だそうです。
最初に文字が読めない不安がどのようなものかを体験し、その後、ポスター作成に移りました。
ポスターのお題は「ミネラルウォーター臨時配布のお知らせ」で、誰にでも分かりやすい表現になるよう、外国人ゲストと相談しながら作業を進めました。
 
ミネラルウォーターを「飲める水」と言い換えたり、ペットボトルを飲んでいる人の絵を描いて表現しているグループもあれば、被災者を和ませるために可愛らしい生き物の絵を描いているグループもあったりと個性溢れるポスターができあがり、最後はみんなで工夫した点や感想を共有しました。

高校生たちは、普段外国人住民の方と触れ合う機会が少なく、外国人ゲストとの交流がとても新鮮だったようで、活発な質疑応答を通して、価値観や文化の違いを楽しんでいるようでした。
本講座を通して、参加者の皆さんは、災害時の実践的な対応を学ぶだけでなく、多文化共生について気づき、さまざまな違いや課題に対応していくためのきっかけにつながったと思います。
(公財)香川県国際交流協会では、異なる文化的背景を持つ人々が、国や文化の違いを乗り越え、互いを尊重し、共にいきいきと暮らせる社会づくりをめざし、さまざまな事業に取り組んでいます。
今回の国際理解プログラムに、センターも企画段階から関わらせていただきました。「国際×防災」にESDの視点を加えると、より多面的な視点を身に付けられるプログラムになりました。
 
グローバルアクションプログラム(GAP)では、高校生をはじめとするユースのESDへの参加支援がESD推進における優先行動分野の一つに挙げられています。今後も、これからの未来を担うユース世代への支援を継続していくほか、あらゆる場所や分野でESDの学びが広まり、深まるよう推進していきます。

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